(ドバイ・アブダビUAEナビ)知らないものに投資しないということ


先日知人と先物の話をしていましたら、次のような話の展開になりました。



知「先物は悪だ。投資とかそういったことで儲かったりすると碌なことがない。しっかりしたものづくりをすることこそ(以下略)」


私「いや、悪って・・・ものづくりはもちろん大切ですが、それだと『魚屋と花屋はどっちが偉い』という話をしているようですよ。まったく別領域の話です」


知「そもそも、先物投資のしつこい営業を経験したことがありますか?あれにだまされたものとしては」


私「いや、それは先物屋の営業が悪いってことでしょう?先物屋の営業は先物のことなんて分かっていないんですから。先物のオリジンは・・・」


知「それは、欺瞞だ」


私「じゃ、悪徳不動産屋が多いから、建築は悪ですか?そうじゃないでしょう?ひとつの商品には川上から川下まで、沢山の人たちが介在するわけです。金額が大きくなればなるほど、専門性が高くなればなるほど、ブラックボックスができてきて、そこに客を落とし込もうとする人間たちが増えてくるわけです」


さて、この問答、知人が無茶を言っているわけではなく、実態からかけ離れていた投機を推奨することがいかに悪いかと彼はいいたかったわけでして、
それは至極まっとうな意見なのです。

そして、私は、そもそも投機を推奨はしないし、知らないことに投資したり、誰かにぶらさがったりする投資手法は、絶対に人に勧めないと・・・


そして、そのためにも、正確な情報や投資についての教育が最も必要だと考えているわけなんですね。


先日、ジム・ロジャーズ氏にお目にかかったときに思ったのですが、彼は「学び続けることを学ぶ存在」なわけなんですね。私にとって。


しかし、ミクシィやネットで「彼から引き出した相場情報にしたがって、どのようにして投資するか」ばかりが話題になっていました。


彼が「知らないものには投資するな」とあれほど言っているにもかかわらず、です。


投資の基本はリスクマネージメント。その内容は、適切な資金配分と、複数の投資計画(いわゆるプランAプランB)、そして投資対象に対する継続的な検証姿勢だとおもうのですが、


皆さんは、どうお考えでしょう?


「これは絶対儲かるから、いっときな!」的な営業は、最前線で拒否しますねえ・・・