イスラム金融とは


イスラム世界では「利子」ってありえないんじゃないの????


当初私はこのように思っていました。


でも、ヌールイスラミック銀行みたいに、ロンドンを目指しながら、西欧の金融システムを否定してばかりはいられなかったようで…


どのようなロジックで、こうした伝統を改変していったかについて、興味深い記事がありました。


イスラム金融の特徴は「シャリア」と呼ばれるイスラム法に従った金融手法である。
コーランの教えを守り、利子の禁止、そして宗教原理的に好ましくない商品やサービスには融資を行わないことになっている。現在、イスラム金融の最大の市場はマレーシアであるが、これは同国が国策として積極的にイスラム金融を推進してきた結果である。とはいえ、最近では中東湾岸諸国のイスラム金融の増加が著しい。

牛の先物とかはアウトっぽいがいかがでしょうか。


またさらに、


この潤沢なオイルマネーをいかにして有効活用するのかが、まさにイスラム金融にとってはこれまでにない腕の見せ所となっている。アメリカ発のサブプライムローン危機によって、ウォールストリート式の金融マネーゲームの危険性が世界的に問題となったこともイスラム金融にとってはプラス効果となっているようだ。

 倫理観を失った短期的なマネーゲームのあり方が問われる中、イスラム教の厳格な教えをベースにリスクを借り手と貸し手が共有する融資のあり方が安心感と支持を広めている。


そのリスクヘッジとは、ずばり分散と投機の禁止とも言うべきもののようです。

イスラム金融とはいえ、具体的な投資金融手法は売買、リース、出資、信託、いずれも一般の金融と大きく違うわけではない。ただ、形のないものには融資をしないのが原則で、いわゆるヘッジファンドが得意とする空売りやショートは禁止されている。とはいえ「シャリア」の解釈はさまざまである。

 砂漠の民が自らの安全を確保するためさまざまなリスクヘッジを行ってきた歴史やノウハウは現代でも形を変えて脈々と息づいている。かつては駱駝を使って砂漠を横断することに伴うリスクを分散するために、商売人と出資者との間で独特のパートナーシップ契約が結ばれていた。途中で山賊に襲われたり、砂漠の灼熱の太陽の下で駱駝も運搬人も命を落とすなど、高いリスクがあったが、投資リターンは平均すると20%はくだらなかったという。いわば現代のベンチャー投資に近いもので、このリスク分散の契約方法こそがイスラム金融の原点といえるだろう。


ふむふむ・・・


国際的にもイスラム方式の金融システムは認められつつあるようです。



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