ドバイ・アブダビ(アラブ首長国連邦)ってどんなところ(その1)

では、ドバイのあるアラブ首長国連邦がどこにあるか知っている方、手を挙げてください。

という話を友人といたしました。

その反応は…



はい、ええっと、それはサウジアラビアですね(ニアピンです)

いえ、それは、エジプトです(すこし違います)

ちょっと待ってください、そこはインドです(でもまあ中東近辺…)

ちょ、ちょ、ちょ、ちょっとそこ(汗)ポルトガル(地理の勉強をしましょう)

いや、正直、私の友人でもこんな感じでした。

では、アラブ首長国連邦について。正確には、ここ!

(画像挿入)

世界地図の中でみると、ここ!です。

(画像挿入)

これで、一歩ドバイ・リテラシーが向上しましたね(笑)

なんて、生意気なことを言いますが、最近まで私も、ドバイがアラブ首長国連邦の一首長国であること以外は全く何も知りませんでした。

アラブといえば、子どもの頃夢中になって読み漁った「アラビアンナイト」の国という印象。

今も昔も変わらないのは、ゴージャスで、ラグジュアリーな印象でしょうか。

さてさて、ドバイの一般情報です。

どんなサイトもどんな書籍も既に情報が古いという、日進月歩のドバイですから、ドバイを含めたアラブ首長国連邦のgeneral informationはとりあえず外務省のサイトをみてみましょう。

◎注目点(この3点、次回のブログ更新まで覚えていてくださいね)

1.人口410万人
2.物価上昇率13%
3.GDP成長率10%

1.面積
83,600平方キロメートル


2.人口
410万人(2005年国勢調査


3.首都
アブダビ


4.民族
アラブ人


5.言語
アラビア語


6.宗教
イスラム


7.略史
 紀元前3000年頃にさかのぼる居住痕が存在。7世紀イスラム帝国、次いでオスマン・トルコ、ポルトガル、オランダの支配を受ける。17世紀以降、英国のインド支配との関係で、この地域の戦略的重要性が認識された。18世紀にアラビア半島南部から移住した部族が現在のア首連の基礎を作った。1853年、英は現在の北部首長国周辺の「海賊勢力」と恒久休戦協定を結び、以後当地域は休戦海岸と呼ばれた。1892年英の保護領。1968年英がスエズ以東撤退を宣言したため、独立達成の努力を続け、1971年12月、アブダビ及びドバイを中心とする6首長国(翌年2月ラスルハイマ首長国が参加)が統合してアラブ首長国連邦を結成した。


★政治体制・内政
1.政体
7首長国による連邦制


2.元首
大統領:ハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン殿下(アブダビ首長国首長)


3.議会
連邦国民評議会(選挙により選出される20名及び各首長国首長の勅選により任命される20名、計40名の議員(任期2年)から構成。立法権は限定的)


4.政府
(1)首相:ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム殿下(副大統領、ドバイ首長国首長)

(2)外相:アブドッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン殿下


5.内政
連邦結成以来、連邦政府は一貫して連邦体制強化を唱えているが、各首長国は独立性を保つ傾向が強い。
2004年11月2日、ザーイド大統領が逝去。翌3日、ハリーファ新大統領就任。新大統領の下においても前大統領の穏健路線が継承されている。
2006年2月、ムハンマド副大統領兼ドバイ首長を首相とする新内閣が発足。アブドッラー情報文化相が外相に就任し、女性閣僚は2名となった。
2006年12月、初の連邦国民評議会(FNC)選挙が実施され、議員の半数20名が選挙人の投票で選出。女性が1名当選した。2007年2月、他の議員20名(うち女性8名)が各首長により任命された。


★外交・国防
1.外交基本方針
(1)アラブ・イスラム諸国及び西側諸国と保守穏健かつ協調的な外交を展開。

(2)1981年5月設立のGCC(湾岸協力理事会)を通じ対サウジ外交を基軸とした善隣外交を推進。(注、2006年GCC議長国)

(3)イラクに対してイラク国民の窮状を救うための復興支援を積極的に行っている。


2.軍事力
(1)予算 約9.2億ドル(2007年)

(2)兵役 徴兵制度は実施されていない

(3)兵力 41,500(陸35,000、海2,500、空4,000)


★経済
1.主要産業
石油


2.GDP
1,582億ドル(2006年)(中央銀行推定値)


3.一人当たりGDP
38,585ドル(2006年)


4.GDP成長率
10.2%(2006年)(中央銀行推定値)


5.物価上昇率
13.0%(2006年)(中央銀行推定値)


6.失業率
3.0%(2004年経済省推定値)


7.総貿易額
(1)輸出(FOB) 1,495億ドル(2006年)(中央銀行推定値)

(2)輸入(FOB) 1,043億ドル(2006年)(中央銀行推定値)


8.主要貿易品目
(1)輸出 原油、NGL(天然ガス液)、LNG、アルミニウム、再輸出品(電化製品等)

(2)輸入 自動車、電化製品、真珠・貴金属、繊維製品


9.主要貿易相手国(2004年)
(1)輸出 日(24.8%)、韓国(9.9%)、イラン(4.4%)

(2)輸入 中(10%)、印(9.8%)、日(6.8%)、独(6.5%)

(2006年IMFレポート)


10.通貨
ディルハム


11.為替レート
1$=3.6725ディルハム(1997年11月以来ドルに連動)


12.経済概要
豊富な石油収入を背景に活発な対外投資(特にアブダビ)。同時に石油モノカルチャー経済からの脱却を図っており、製造業サービス部門の多様化に努めている。
石油価格の上昇により、2006年実質GDPは10.2%成長。経常収支黒字はGDPの28.0%。海外からの輸入は24%増。直接投資は110億ドル規模。
ドバイは商業・運輸のハブとして発展(ジャバルアリー・フリーゾーンには5千社以上進出。エミレーツ航空は世界の87都市に運航)。
13.石油生産量
262万B/D(2006年)


経済協力(我が国の援助実績)
1.有償資金協力 なし

2.無償資金協力(1990年度の1件のみ、ENベース) 5.0億円

3.技術協力実績(2002年度まで、JICAベース) 累計37.27億円


★二国間関係
1.政治関係
(1)1971年12月ア首連の独立を承認。

(2)1974年4月大使館設置。ア首連は1973年12月在京大使館設置。

(3)1995年1月ドバイに総領事館を開設。

(4)1990年5月、ザーイド大統領が国賓として来日、両国友好関係は大幅な増進をとげた。1995年1月には、皇太子同妃両殿下のア首連御訪問が行なわれ、2004年4月、ハムダーン副首相兼外務担当国務相が外務省賓客として来日した。2007年4月、安倍総理がア首連を公式訪問し、ハリーファ大統領と会談した。


2.経済関係
対ア首連貿易


(イ)貿易額(2006年JETRO貿易統計)
輸入 315億ドル
輸出 60.1億ドル
(ロ)主要品目
輸入 石油、ガス、金属類
輸出 輸送機器、機械類、家電等電化機器、鉄鋼


3.文化関係
日本とア首連の大学・研究機関間ではこれまでに6件の学術交流協定が締結されている。


4.在留邦人数
約2,300人(2006年10月)、日本人学校アブダビ、ドバイ)あり

引用元:http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/uae/data.html

うむむむ…これをみても、アラブ首長国連邦というのは、かなり国際的にも協調的な外交で発展した国のようですね。そして日本とも非常にゆかりの深い国のようです。
もっともっと、お話したいのですが、今日はこのへんで。


★次回予告:ドバイってどんな国?その2